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ハマカンザシは中部ヨーロッパ、北アメリカ、チリ、千島などに分布し、主としてヨーロッパ産のものが品種改良されている。葉は線状または線状披針(ひしん)形で、叢(そう)状に群生し、芝状になる。花は3〜5月に花茎を10〜15センチメートル伸ばして、小さい花が集まって径2.5センチメートルの頭状花となる。花色は桃赤色、藤(ふじ)色、白などがある。 オオハマカンザシは南・中部ヨーロッパの原産で、花茎は30センチメートル以上にも伸び、実生(みしょう)によって変種を楽しむこともできる。マツバナデシコA. caespitosa Boiss.は、スペイン、ポルトガルの高山に自生し、形はハマカンザシに似るが、矮性(わいせい)で、花茎は5〜6センチメートルでヒメカンザシともいわれる。いずれも耐冬性があり、性質もきわめて強い。
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